“なんで謝んの?”
別に怒っているわけでもなく、笑っているわけでもない。
少しだけ身体が固まってしまうような、鋭い目。
「(不思議な人…………)」
***
日向くんが転校してきてから1ヶ月が経って、今ではもうすっかりクラスの一人。
教室にいても周りに絶対人がいるし、(まぁほとんど男子ばっかだけど)成績にだって遅れをとってない。
唯一欠点といえば、コミュニケーションがとっても静か。
超塩対応。
別に仲良くなりたいわけじゃないけど、隣の席だと何かと話す機会はある。
そんな時に話しかてはみるのだけど、必要最低限の言葉は交わさないし、口調が冷たい。
話しにくいというか、話しかけずらいというか…
割と私の苦手なタイプ...なのかもしれない.......
華は相変わらず気に入っているみたいだけど。
「最近日向、高崎とばっかりいるね。高崎のこと気に入ったのかな」
「高崎くんいい人だもん。一番接しやすいんじゃない?」
「あ、ねえねえ!高崎と日向なんであんなに仲良いの?アンタ何か知ってる?」
華が近くに座っていたクラスメイトに聞いた。
「あ〜、確か小学校一緒だったらしいぞ、アイツら」
へー…そうなんだ。


