男友達。-友達以上恋人未満-

クラス委員に懐中電灯をわたされる。

うわぁ…どきどきするよ…

恐る恐る神社の中へ入っていく。


「た、大樹…く、くらいね…」

「お、お、おう…」


やばい。
て、手汗が…!
大樹と手握ってるのに…。
は、恥ずかしい…

「た、大樹…手…」

「え!?あ、俺手汗やばい!?」

へ?
大樹も手汗気にしてたの?

「え、あ、私の手汗の話なんだけど…」

まさか…

「大樹怖がってる…?」

「ち、違うっ!怖くねーよ!ばか」


なんだ。
大樹も怖いんじゃんか…

「二人で早くゴール行こ?」

私だけじゃないんだってちょっと安心。

「ちがっ、違うって!怖くねーよ!」

「はいはい。そんなの恥ずかしくないでしょ!私だってその…こ、怖いし?」

「そんなの知っとるわ!だから俺はいいとこを…」


なに見栄張っちゃってるの…
なんかちょっと笑えてくるよ…


「たよりにしてるよ大樹くん?」

ちょっといたずらっぽく言ってみた

「あ、当たり前だ…!」

大樹は恥ずかしげに言った。