終業式の夕方......

「いやっふー↑↑」

神社に着いた途端華のテンションがおかしくなった。

肝試しに行くと決まったその日から私はあれこれ理由をつけてどうにか欠席しようとしたんだけど...

「いや、だってもう名前書いちゃったからね。あ、ボールペンで。」

という海斗くんの冷静な言葉にかき消された。


「はぁ...」


私は深いため息をつく。


「瑞穂」


大樹が私の肩に手を置く


「ん?」


するとすっと私の耳に顔を寄せて






「怖かったら俺が守ってやるから安心しろ」







そう囁いた