「瑞穂!」

二年前のことを考えていたらぼけっとしてたみたいで大樹に声をかけられた。

「大丈夫かよー。3年生不安なのかー?」

「そんなんじゃないよー。確かに進路とかあるからね…」


そういえば、大樹は行く高校とか決めてるのかな…
そんな話もしたことないな。

案外知らないこと多いのかも…


「進路?まだ急いで決めなくてもいいだろ!焦んなって!」

あ、まだきめてないっぽい。笑
大樹がマイペースなの忘れてた...


「あーでも、3年生だもんな。彼女とかほしーな!」


彼女。


私はその存在になれるのだろうか。

きっとなれない。

私は彼の男友達だから。