「瑞穂ー!ぽけっとしてどしたのー?」

華が心配そうに私を見る。

「え?あ、うん!大丈夫!」

心配かけさせちゃったなぁ...


「それにしても、景色キレーだね!あ、写真とろー!」


華はスマホをだして内カメラにした。


ぶーぶぶっ


華の携帯からなる、バイブ音。
多分、先生に見つからないようにバイブにしたんだね。
私もそうしてるけど...

「あ...!」

華がスマホの画面を見て、声を上げる

「どしたー?」

私が聞く。

「か、か、海斗くんが...自由時間部屋来てってーー!!!!」

うああああ!とかいいながら私に抱きつく華。
かわいい...

「あ、私も大樹に呼ばれてて...」

私はそんな喜べそうではないのだけれど...

「そうなの?なら、一緒に行こっ!」


華は私にあどけない笑顔を見せる。


「OK!海斗くんと仲良くね!」


二人がうまく行きますように...