男友達。-友達以上恋人未満-

「全員時間内に戻ってくるよーに!梅取りすぎ禁止!先生が取るから!」

『はーい...って先生が取るの!?』


梅もぎの場所につくやいなや先生とわたし達生徒は1日目と同様、小学生みたいだった。

梅もぎがはじまって周りを見ると、華は海斗くんと一緒にいて、大樹はなんかクラスの男子と仲良くいた。


ま、いっか!
一人でとろー!


「か、笠原さんっ!」


ほぇ?


「あの、梅もぎ...いっしょにやろっ!」


そこには髪型ふわふわしててお人形さんみたいな子がいた。


てか、こんな可愛い子クラスにいた!?


「あ、私ちょっと学校来てなくて...」


そういえば席1個空いてたなぁ...

「なるほど!一緒に取ろ!あ、名前は?」


「峯口來美[ミネグチクルミ]っていいます!」


え、名前かっわいい!!!!


「來美ちゃんね!よろしく!敬語じゃなくていいよ!」


「あ...ありがとう!」


ほげぇ...かわいいなぁ
私もこんなふうになりたかった...

「あの…」

控えめに來美ちゃんが言ってきた。


「瑞穂ちゃんと、大樹くんって仲いいよね…付き合ってたりするの?」

そんなわけないじゃないですか。
そんな関係になれたらいいなぁ…
どれだけ幸せだろうか。

「なわけないじゃんー!あいつとは腐れ縁なだけだよー!」

「なんかね、大樹くん…浮いてる私に声かけてくれて…大樹くんのこと…すきなんだっ!一目惚れってやつ?」