「瑞穂...ごめん。
不安にさせてたなんて知らなかった...」

大樹は私のことをぎゅっと包み込んだ。
優しく、壊れ物を扱うみたいに。
大樹のぬくもり。
とてもあったかい。

「何があったわけでもないのにこんな不安になって、嫌われると思って言えなかったの...
それで、何も言わずに逃げたの
大樹のこと好きだから無くしたくなかったの...」


「嫌うわけ無いだろ...?
ばかだな...
となりにいていいんだよ。
俺らはもう付き合ってて、それはもう二人の中で当たり前になってるんだ。
瑞穂のおかげでたくさんかわれたんだ。
俺は瑞穂が大好きだよ」


大樹...
大樹...

こんなめんどくさくてごめんね。
こんな私でごめん。

それでも私は大樹の隣にいたい。

好きだから。
大好きだから。


友達の壁を越えたかった。


越えるまでにたくさんの苦悩があった。


たくさん悩んだ。


やっと越えれた気がしたの。


越えた先に見えたのはこんなにも大きな幸せ。


こんなにも暖かな幸せなんだね...