「大樹、翔くんとなにがあったの?」

私は知りたい。
今不安だからこそ。
この話をしてくれたら私は少し自信を持てる。

「瑞穂には...関係のないことだ。」



関係のないこと。



そっか、関係のないこと。



「なにそれ。関係のないことって...」


「瑞穂、ごめん。違う。」


「...そっか、関係ないか。わかった。もうわかった。」


ダメだ。
そう思った時にはもう遅かった。

「私に話せないことなんだね?隠したいんだね?わかったよ!もういい!!!」


私は気づいたら店から飛び出していた。

文化祭は楽しかったのに。
幸せだったのに。
なんだかずっと不安で。
それがたまって。
そして、大樹だって話したくない話があるのに。
当たったんだ。
私は大樹にあたったんだ。