瑞穂side...

文化祭は無事終了。


たくさん大樹と笑えた1日だった。
こんなに楽しかった文化祭はあったかな。

でもやっぱりいつまでたっても大樹の隣はなれない。
友達としての立ち位置ならすんなり馴染んだのに...。

「瑞穂!」

大樹のことを考えていたら目の前に大樹がいた。

「な、なに?」

「なに?じゃねーよー、後片付け。ちゃんとしろー!」

そう、今はクラスの文化祭の片付けの最中。
うちは派手にやったから後片付けが大変だ。

「ごめんごめん!ちゃんとやりますー!」

いつ大樹のとなりに馴染めるんだろう。
いつになったら私は大樹とお似合いの女の子になれるのかな。
どんな風になれば...

私はこのままでいいのかな。


そんなことが頭をぐるぐる巡らせる。
なんでだろうか。
とくに何があったわけでもないのに。

大樹はちゃんと好きと言ってくれるのに。
なんでこんなに不安なんだろう。