「カップルですね!どうぞ座って」

写真部の人に大きな声でカップルと言われ、俺は思わず赤面をしてしまった。
付き合ってから1ヶ月ほどたっているのにまだなれない。
ちらっと瑞穂を見ると瑞穂も赤面をしていた。

多分考えてることは一緒だろう。

俺らは長椅子に座った。

「はい、もうちょっと寄り添ってー!」

「こ、これ以上寄り添うの!?」

瑞穂があわあわする。
ちょっと意地悪してやろ...

そう思って俺は瑞穂と距離を縮めた。

「た、大樹ぃ...」

真っ赤になる瑞穂

「こんくらい普通だよ瑞穂」

「えぇ...!?」

なんだか俺...
Sに目覚めたか...?

「はい、いい感じ!撮りますよー!はい、チーズ!」


こうして、文化祭は俺らにとって最高の思い出となった。
遠い未来でもこうして瑞穂と写真を撮れればいいな。
俺はそう思ったんだ。