「おかえりー!」

今村と海斗ももう外に出ていた。

「華ぁ、怖かったぁ」

と言って今村に抱きつく瑞穂。
まだ俺は今村には勝てきれてないか...

「んもー、瑞穂ほんとダメなんだね怖いの!」

と、瑞穂の頭をぽんぽんする。

「華が怖いのが無さすぎるんだよ!」

「何言っているんだ笠原。華はこう見えて...」

「きゃぁぁ!言わないで海斗くんっ!」

ほぉ、今村にも怖いのがあるのか。

「気になるなぁそれは」

俺は顎に手をおく。

「大樹くん顔が怖い。やめて。怖い。」

今村が後ずさりをする。
そんなに怖いものがあるのか...。

しかも、瑞穂も知らないなんて...