男友達。-友達以上恋人未満-

「お待たせいたしました!ここで、猫ちゃんを書かせていただきます」

「あ、はいっ!はいっ!」

私は片手に持っているケチャップをオムライスに向ける。

大丈夫。
今まで特訓してきたじゃないか...!

私はなんだか部活の試合当日のような気持ちになっていた。
部活やってる人がこういうふうか知らないけど。

私は震える手で猫ちゃんを書いた。

「わぁ!うまくできたっ!」

嬉しすぎて思わず言葉が出てしまう。

「今日のためにがんばったんだね」

笑いながら男子生徒は言った。

「えへへ...あ、ラブラブパワーを注入します!」

これがなんとも恥ずかしい。
何と言ってもセリフは...

「瑞穂のハートを受け取って!らぶらぶーいんっ!」

これだ。