私が制服に着替えたらちょうど大樹も着替え終わっていた。

「わわっ、大樹...!」

かっこいい。
まるで大樹じゃないみたい。
黒のスーツはすらりと着こなしメガネをかけていた。
知的に見える。

「なっ!瑞穂...」

大樹は照れているのか、首の裏をさする。

写真撮りたい...
すごく撮りたい...!

「瑞穂...そんな見んなって...」

やばい。やばい。

「かっこいい...」

心の声が思わず出てしまって口を抑える。

「え、瑞穂今なんて...」

「なんもっ!なんもっ!」

何言ってるんだ自分!!!!
恥ずかしいことを...
でもこれじゃあ...文化祭できっとモテちゃうなぁ...