デートから二週間くらいたった。
来週から文化祭ということで本格的に文化祭の準備が始まっていた。

「瑞穂ー!メイド服似合うー!」

衣装合わせで私は半ば強制的にメイド服を華に着せられていた。

「恥ずかしい....」

スカートの丈は異常に短い。
脚が出過ぎている。

「大樹くん!」

華が思いついたように大樹を呼ぶ。

「なっ!華!大樹のこと呼ばなくていいっ!」

「今村呼んだー?って...」

時すでに遅し。

「じゃじゃーん!私、今村華のメイド服ー♪」

その自慢するとこじゃないし恥ずかしいし...。
なんだから大樹は口をパクパクして停止している。

そんなに変だろうか。
着るのは恥ずかしいけど変だと思われると...ちょっとショック。
いや、かなり。

「ど、どう?」

何か言えっ!
何か言えっ!

「すっげぇかわいい。てか...脚が...」

大樹は真っ赤になった顔を隠しながら言った。

「大樹くん!恥ずかしがってる場合じゃないっ!大樹くんも衣装合わせ!」

と、大樹に執事の服を押し付ける華。

私はそさくさと着替えにうつった。