男友達。-友達以上恋人未満-

俺は瑞穂のところに駆け寄った。

伊藤大樹の背中を幸せそうに見つめる瑞穂。

ほんとに好きなんだな...
心にまたひとつ傷がつく。

俺ってどんだけ打たれ弱いんだよ...
呆れてものが言えないよ。

「瑞穂。なににやけてんの。」

瑞穂はびくっとしてくるっと俺を見る。
顔が真っ赤だ。
まるでタコさん。

「あ、凌雅くん。」

こいつ。
俺が相手中学って今完全忘れてただろ...!
そんなに印象薄いのか俺は!
ひでーなこいつっ!