男友達。-友達以上恋人未満-

「凌雅!パス!」

ついに試合の時がきた。
なんだか体が軽い。
今まで目標を持って試合に望んだことはなかった。

誰かのために勝とうとかそういうのは全くなかった。
今は違う。

瑞穂のために...?
いや違う。
自分のための試合。
俺が瑞穂に告白するための土台になるように。
踏み台になるように。