俺がこの気持ちが恋だと気づくきっかけは突然だった。

「凌雅くん。今日の日直私達だよ?」

と言って日直日誌を笑顔で渡す瑞穂。

「おぅ...」

めんどくさ...


俺はあまりにめんどくさかったせいか、日誌の存在をすっかり忘れそのまま帰りの時間になるまで書いていなかった。
日誌以外の仕事は全部瑞穂がやってくれてそのせいで忘れたのもあった。