私は人の間を通って來美ちゃんの元へ行く。

「く、來美ちゃん...これは...?」

來美ちゃんはさらににやっとして

「二人がうまく行ったお祝いよ。私のおかげなんだからね?ばーか。」

と、言って席を立って

「あんた、ぼけっとしてると大樹のこと奪っちゃうから。」


と、宣戦布告をされた。



でも、私はもう大丈夫。
無力だったら力をつければいい。
理解できてないところがあるならば理解をする努力をする。

今回それを学んだんだ。



「望むところだよ。私だって、大樹のこと離したりしないから」


私も宣戦布告。


「だって、大樹くん?」



大樹!?


私は恐る恐る後ろを振り返る。


「今のっ...ほんと?瑞穂」

「え、ちょっ、」

「俺今...めちゃ抱きつきたい」

こいつ何言ってんの...!


「ばかっ!やめなさいっ!」



新しい、二学期の始まりだ。