「失礼します...」

私はそっと部屋に入る。

大樹の部屋は殺風景そのもの。
無駄なものは一切置いてない。

「あいかわらずキレイな部屋だ...」


私も無駄なものは置かない主義だから、この部屋はとても落ち着く。


私がベッドの上に座るとちょうど大樹も部屋に入ってきた。


「落ち着いた?」

と、微笑んで私にあったかいお茶を渡す。
試合で疲れているはずなのに...
私はまた迷惑をかけている。

やっぱり私は大樹の隣にいるべきではないと思ってしまう。