「いいよっ...おいで。」

顔を真っ赤にしながら腕を広げる瑞穂

りんごのような真っ赤な顔だ。

「瑞穂...」


俺は吸い込まれるように瑞穂の腕の中に入った。

こんなに暑いのに、心臓のどきどきと瑞穂のドキドキがリンクして頭がくらくらする。



愛してる。



この言葉はこういう気持ちの時に使うんだと思う。


愛おしくてたまらないんだ。

「大樹...ウォーミングアップちゃんとしなきゃ」

瑞穂が背中をとんとんとする。


まだこうしていたいんだけど時間は限られている。

「そうだな...よっしゃ!充電完了!いってくるわ!」

「うんっ!頑張って!」

満面の笑みの瑞穂


俺がこの笑顔を守るんだ。


2年間ずっと見てきた笑顔。

そして3年目。

やっと念願かなって彼氏になれた。
一番近い存在に。

俺が瑞穂をどんな障害からも守るんだ。