さ、サッカー...

「あの、私の彼氏も...サッカーなの」

ってことは明日...
凌雅くんの学校と試合なんだ...!

「え、名前なんていうの?知ってるかもしれねえ」

なまっ、名前!?
あわ、恥ずかしい...

「伊藤...大樹」

「あぁ、知ってるよ。サッカー上手い奴。明後日試合じゃん」

凌雅くんは満面の笑み。

っていうか大樹ってサッカーうまいって他校で有名なのかな。
なんだか嬉しくなる。

「そんなん、うちらの学校が勝つに決まってる!」

「わかんねーぞ?てか...完全負けられないしな...」

さっきまでにこにこ笑っていた凌雅くんは真面目な顔になる。

「あ、俺そろそろ帰るわ!またな!気をつけて帰れよ!」

「あ、うんっ...!」


凌雅くんも大樹みたいに約束してるのかな...
それは負けられないよねっ...!