授業が終わったあと二人で塾の近くの公園へ。

「ほんっと、瑞穂久しぶりだな!ほれ、アイス」

凌雅くんは近くのコンビニで買ったアイスを私に渡してきた。

「あぁっ!これで小6のときのやつ、チャラにするつもりでしょ!」

「あ、バレたー?でも、俺...意味もなく瑞穂に嫌がらせしてたわけじゃないんだぜ?」


意味があって嫌がらせしてたの?
それって...


「確信犯...?」

「ちげぇよ!そういう意味じゃなくて!あぁ...もういい。瑞穂彼氏できた?」

彼氏。
すぐに浮かぶ大樹の笑顔。

「...はずかしいけど、できたよっ...明後日その人の試合なの」

なんだかぬ華以外に話すのってドキドキする...
こそばゆくて...
なんだか恥ずかしい。

「...そっか、そいつのおかげか!なんか瑞穂。すっげーかわいくなってるもんな。」

「おせじがお上手ですね〜」

かわいいなんてあんまり言われたことないから照れてしまう。
それを必死に隠した。

「てか、奇遇だな。俺も明後日試合なんだよ」

「え、凌雅くんなんの部活なの?」

「サッカー」