「お茶入れるから先に私の部屋行ってて!」

「わかった」

よく見ると瑞穂の顔は耳まで真っ赤だった。
ちゃんと瑞穂も意識してたんだな...

ちょっと...いや、かなり嬉しい。


「あら、大樹くん!久しぶりねぇ」

瑞穂の部屋に行こうとすると瑞穂にそっくりな瑞穂の母さんがでてきた。

「おじゃましてます」

「あらあら!大きくなったわね!かっこよくなって!ゆっくりしていってね!」

「はい。ありがとうございます」

瑞穂の母さんは気さくだ。
あんな大らかなお母さんはうちの母さん以外見たことない。
あぁいう母さんだからこそ瑞穂はのびのびとしているんだと思う。

「瑞穂、待ってるぞ」

「へ?あ、うんっ!」