瑞穂side

「今から修学旅行の班決めをしますー!黒板に名前の書いてあるマグネット貼ってねー」

担任の先生が大きな声を出して言う。

クラス替えからはや一ヶ月。
ついに今日は修学旅行の班決めだ。
大樹となりたいなぁ...


「瑞穂ー!一緒になろー!」

華が私に声をかける。

「うん!なろー!」

「あの...実はさ...」


華がなんだかもじもじしている。

「どうしたの?」


「あのね、その、私…海斗くんのことが好きなんだ...」



海斗くん。
あぁ!河村海斗くんか!

海斗くんは大樹と仲がいい。

「大樹くんと仲いいじゃん?だから一緒の班になると思うの!だから...」

「私が大樹に声をかけてくるね!」

そういうと華の顔がぱぁぁっと明るくなる。

「いいの!?」

「いいよ!そんくらいまかせて!」