平良、どこにいるんだろう。

手紙に気付いてくれるのかな。

わたしを助けてくれるのかな。

わたしを見つけてくれるのかな。

わたしの身体ってどこ?


平良。

思い出して、わたしのこと。

忘れないで、わたしのこと。

後悔して、わたしのこと。

それでわたしを想って、泣いてよ。

大好きだから。


ああ、もう。


平良…。


ふたりで見た秋の空に暮れる夕陽を写した携帯の画面が、何よりも静かに、ただ、消えた。