そう思っていると。 ポン、と頭に悠真くんの温かい手が乗せられた。 見上げると、悠真くんは優しく微笑んでいて。 ほんの少し、心が満たされたような気がした。 「なんかあったら言えよ。絶対助けてやるから」 あたしの髪をわしゃわしゃと思いっきり撫で回すと、悠真くんは自分の席に帰っていった。 ………髪、ぐちゃぐちゃ。 あたしは慌てて手ぐしで髪をとかす。 ……でも……… ありがとう、悠真くん。