「ど、どうした春川」 予想外なあたしの反応に驚いたのか、先生は目を丸くさせたが、すぐに心配そうな表情を浮かべた。 「あたし……ほんとに悩んでるんです」 「そんなに悩んでるのか、話してみなさい」 先生の優しい声色に、あたしは頷いたあと、ゆっくりと口を開く。 「夏休みに、蓮見くんに会えないことが悩みです」