あれは、忘れもしない去年の5月6日。




学校から帰ってきたあたしは、飼い猫のリーちゃんがいないことに気づいた。



今までそんなことなかったのに!



一気に青ざめ、焦ったあたしは、慌ててリーちゃんを探しに行ったんだ。



「リーちゃーん!どこいったのー!?」



汗だくで走りながらリーちゃんの名前を呼びながら探す。



周囲の視線なんて気にしてられないくらい焦っていたんだ。