「悠真くん、ありがとう。 でも、あたしはやっぱり蓮見くんが好き」 悠真くんの気持ちにしっかり向き合い、あたしも真剣に返事をする。 「だから、お友だちとしてこれからも─…」 そこまで言ったら、悠真くんはあたしをゆっくりと抱きしめた。 まるで、壊れ物を扱うみたいに。 「俺、諦めないから」 「え……」