「悠真くん、迷惑掛けてごめんねえ~…ぐすん…」 「迷惑なんかじゃねぇよ。映画観て泣くなんて、実愛が優しい証拠」 にっこりと笑いながらあたしの頭を撫でてくれる悠真くんのほうが、よっぽど優しいよ。 「悠真くん、ありがとう」 あたしも笑顔を向けると、悠真くんがあたしの髪をくしゃりと撫でてくれた。