「…ぐすんっ……」 「……実愛、落ち着けよ」 あたしの背中をさすってくれる悠真くん。 その手が、優しくて優しくて…… あたしの涙は、さらに溢れてくる。 「だって~、ポチが……」 「よしよし」 あたしたちが見たのは、犬のポチが突然病気になってしまい、飼い主とともに病魔と戦うという物語。 最後は、結局ポチが死んでしまって…… あたしは、もちろん号泣。 悠真くんに迷惑掛けてるってわかってるんだけど……涙が止まらない。