「悠真くん、どうしたの?」 声を掛けると、我に返ったように慌てだす悠真くん。 「いや、その……実愛、可愛いな」 赤く染まった顔でそんなことを言うから、あたしまで恥ずかしくなってしまう。 「あ…ありがとう」 ………なにこの空気!!! 「映画、行くか」 「うん!」 とりあえず映画を観ることにしたあたしたちは、映画館へ向かった。