「蓮見くん、おはようございます!今日もだいすきっ」



「……春川さん、うるさい」



あれっ?おっかしいなー、文化祭で蓮見くんとの距離が一気に縮まった気がしたんだけど。


あれはあたしの妄想だったのかと思うほど、蓮見くんは相変わらず冷たい。



「あんなに優しく抱きしめてくれた蓮見くんは一体どこへ…?」




そう呟くと、周りのみんながざわついた。



あ、あれ…?


まさか、周りに聞こえた?