「ふぁふみくーん、もごもご」 ううっ、まだ頬を挟まれたままだからしゃべれないよー。 「痛い?」 蓮見くんが、あたしをじっと見つめながら尋ねた。 もちろん、無表情で。 こくこく、と何度も頷くあたし。 だってね、ほんとに痛いし。 「離してほしい?」 またもや、あたしは大きく頷いた。 蓮見くんは、一体なにがしたいんだろう。 不思議に思って首を傾げたら。