「実愛~、頭かかえてどした?」 「あ、悠真くん……」 前の席から振り返ってあたしに声を掛けてきた悠真くん。 しかし、あたしは今楽しくおしゃべりできるような気分ではないのです。 「瑞希が休みだから元気ないのか?」 「うん、それもなんだけど……」 ………いつの間にか、’瑞希‘って呼んでる……。 そういやこのふたり、あたしの知らないうちに仲よくなってたんだった……。