びっくりして立ち上がってしまい、みんなの視線を集めてしまった。
うう、恥ずかしい……。
一瞬だけこちらを見ていた蓮見くんと目があったが、すぐにそらされた。
悲しい。
もう慣れちゃったけど。
「ええー、裏方とかショック……」
せっかくの文化祭なのに、裏方だなんて。
こんにゃくぶら下げてお客さんに当てるとか、地味すぎ。
こんなことになるなら、起きとけばよかった…。
「あ、あんたの愛しの蓮見くんも裏方よ」
前言撤回。
「うえええ!??」
ガタンッ!と、先ほどよりも勢いよく立ち上がったあたしは、またもや注目の的に。
しかし、今度はそんなことは全く気にならない。

