【完】両想い予備軍 ―みんな誰かに片思い―





「へ」

……。

え……?

先輩の言葉を理解しようと頭の中でエコーさせた 瞬間、

ぶわわーっと顔が真っ赤になるのが分かった。

全身から、なんか変な汗が出てきそう。

てかてか、む、矛盾してるもん。 今、私のこと、好きじゃないって言ってたくせ に。

うわわわわわわわ!!!!

「せんせーい! ちょっと来てー」

「わっ、ダメ!!」

私の返事も待たずに、先輩が凛君を呼ぶので、慌 てて先輩の服を掴むが、時、既に遅し。

「どうした?」

「あきが話があるってさ。無視しないで聞いて やってよ」

「話……?」

眼鏡をかけてない凛君の目力は、いつもの倍、あ るような気がする。

そんな凛君がこっちを向いて、歩いてくる。