【完】両想い予備軍 ―みんな誰かに片思い―

「先輩?」

「ん~。俺の好きなあきは、頑張ってたあきだか ら。 今のあきは好きじゃないよ。可愛いけど」

「新道先輩、出来ました!」

「おう、ありがとー」

カーテンも開き、窓も開けた体育館はちょっとだ け風が入ってきた。

「三点シュートって、俺でも難しいのに、あの日 のあきは一回も失敗しなかった。 ずっとずっと、何回も何回もシュートしてた。ひ たすら、まっすぐに。

あんなに自分の為に頑張る女の子だったら誰だっ て嬉しくて好きになっちゃうと思うよ。 関係ない俺だって好きになっちゃったんだし。

なのに、両想いになった途端、そんなに幸せじゃ ないような顔するなら、

俺が笑わせてやるから、俺にしとけば?」