「でも片思いも両想いも、両方なかなか辛いんだねー」
「せっかく両想いなのに、両想いは両想いの悩みがでてくるのか」
しみじみとそう言う二人にちょっとだけ救われる。
「私は、二人に相談出来るからまだ一人で悩まなくていいんだけどね」
中学時代に凛君の事を相談できた二人だからこそ、この状況を知ってて相談できるからまだ、腐らなくて済む。
そりゃぁ、奏先輩の事とか、凛君がキス以上してくれないとか、言えない事も無くはないけど。
「私も。先輩に微笑まれて浮かれてたのに彼女が居て、今心の中が複雑だけど、二人といるとちょっと楽―」
「私も憧れてた人が嫌な奴だったから二人に癒されるわ~」
心の奥の奥までは詮索しないで、でもちゃんと話は聞いてくれて、一緒に悩む友達がいる。
これだけで心が本当に軽くなるね。
だって最後は結局自分で決めるんだもん。いっぱい話を聞くのも悪くない。
そう3人で盛り上がっていたら、予鈴が鳴った。
慌てて花音は一番前の席に戻るとお菓子を鞄に仕舞うと隣の席の柊は、こそこそと携帯を片づける。
「わー、2年は4月早々サッカーしてる」



