「10年頑張ったんだから、もう我慢したくない」
そう告げるが、凛君の目は揺るがない。
決意は固いのかもしれない。
「凛くんの『好き』は私の『好き』と同じ量ではないのかもしれない。それでも、好きになっちゃったんだもん。一瞬でも手に入っちゃたんだもん。
学校では先生と生徒でも、二人の時は恋人だよね?」
「――ああ」
カップを置くと、ゆっくりと私と向き合ってくれた。
「我慢させるぞ? 学校で俺は冷たいかもしてない。それでお前に辛い顔されたら俺、転勤するまで耐えれる自信ない」
そこまで清々しく言われると、凛君らしくて笑えてしまう。
でも、そんな真面目な凛君だから好きになって、そんな真面目な凛君だから傷ついたんだ。
ぎゅうっと思い切って凛君に抱きつくと、バッとすぐに引き剥がされた。
「凛君?」
「お前、まだ未成年の自覚はないのか?」
「は?」
「俺は、10歳も離れたお前をどうこするのは、キスまでと決めているから」
は、
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
べ、別にキス以上の事を求めて抱きついたわけじゃないし、
それ以上の事をしたいとか言ってないけど!



