「奏人先輩も話やすいですよ。先輩は――」
――どうして私を知っているんですか?
そう聞こうとして、言いかけた時、ジャージのポ ケットのアラームが震える。 起きる時間の知らせだ。
「帰らなきゃ。数学の宿題が終わってないから学 校で答え合わせしなきゃなんです」
「ああ、あれね。難しいから俺もよく残ってやり 直しさせられてたよ」
数学の宿題プリントは10門しかないが、一個で も間違えたらやり直しして提出、半分以上間違え たら、職員室に呼び出しらしく、奏人先輩は苦い 顔をした。
「でもね、毎年一緒なんだよね。問題」 「えっつ!?」
「俺、過去問全部持ってるよ。バスケ部の部長は 皆持たされるんだ。部長が数学のせいで部活に遅 れるわけにはいかないからさ」
「良いですね。毎日毎日、友達と答え合わせだる いんですよー」
私も花音も柊も、成績はどんぐりの背い比べ。 ややスポーツ少女だった私がバカかもしれない。
やり直し面倒だな……。
「じゃぁ、今日部活に見学おいでよ。過去問コ ピーしていいよ」
「本当ですか? そんあ大事なもの、門外不出じゃないんです か?」
「っぷ。門外不出って。いいよいいよ。部長はも う俺なんだし」
……ラッキー。 これでLINEで答え合わせしてり朝バタバタ書き移 したりしなくていいかも。
――どうして私を知っているんですか?
そう聞こうとして、言いかけた時、ジャージのポ ケットのアラームが震える。 起きる時間の知らせだ。
「帰らなきゃ。数学の宿題が終わってないから学 校で答え合わせしなきゃなんです」
「ああ、あれね。難しいから俺もよく残ってやり 直しさせられてたよ」
数学の宿題プリントは10門しかないが、一個で も間違えたらやり直しして提出、半分以上間違え たら、職員室に呼び出しらしく、奏人先輩は苦い 顔をした。
「でもね、毎年一緒なんだよね。問題」 「えっつ!?」
「俺、過去問全部持ってるよ。バスケ部の部長は 皆持たされるんだ。部長が数学のせいで部活に遅 れるわけにはいかないからさ」
「良いですね。毎日毎日、友達と答え合わせだる いんですよー」
私も花音も柊も、成績はどんぐりの背い比べ。 ややスポーツ少女だった私がバカかもしれない。
やり直し面倒だな……。
「じゃぁ、今日部活に見学おいでよ。過去問コ ピーしていいよ」
「本当ですか? そんあ大事なもの、門外不出じゃないんです か?」
「っぷ。門外不出って。いいよいいよ。部長はも う俺なんだし」
……ラッキー。 これでLINEで答え合わせしてり朝バタバタ書き移 したりしなくていいかも。



