「それって、今までと恋人と何がちがうの?
恋人なら別にいいじゃん。私は凛くんとまたキスしたり、デートしたり、もっと恋人らしいことがしたい」
「あき……」
「凛君はそんなに簡単に我慢できるんだ。私の気持ちを、また三年も待たせても平気なんだ」
そう言って、後悔した。
凛君が困った顔で私を見ていたから。
困らせたいわけじゃない。
こんなネチネチと責めたいわけでもない。
私が欲しいのは、凛君の気持ちだけ。
「そう思ってるなら、やっぱりあきとキスもその先もまだ出来ない。
これは、あきを守る為でもあるんだから」
バッ
凛君のその言葉に、私は無意識に枕を投げていた。
枕は、凛君の眼鏡と共に、凛君の足元へ落ちていく。
私は、布団を頭から被ると顔を埋めて泣いた。
「帰って、凛くん。これ以上、凛君に嫌われたくないのに、嫌われることしか言えないの」
凛君の立場とか状況とかそんなことどうでもいいぐらい自分の気持ちをぶつけてしまいそう。



