【完】両想い予備軍 ―みんな誰かに片思い―


な、何それー!!


「はは。同じ家じゃ健全な交際が保証できません」

凛くんも! な、何の話だー!!



『おじさん、おばさん、あきとお付き合いさせて頂いてます』




あの日、凛くんはそう言ってくれた。
親に交際宣言をしてくれたのに、うちの親たちの反応は、


『あら、やっとあきは告白できたのねぇ。幼稚園の頃から凛くん凛くん言ってたもんね』

『凛くん大丈夫かい? それともロリコンかい?』

『凛くんならもう息子みたいなものだし大丈夫よねぇ』

『そうそう。婿の予定だったよな』

そうケラケラ笑う二人に、拍子抜けする凛くん。


全然、真面目な雰囲気にならなかったし、それ以降もいつも通りだった。


なのに!

そんな!

一つ屋根の下だなんて……。

同じお弁当の中身とか、同じシャンプーとか、同じドアをくぐるとか、

バレちゃうリスクが上がっちゃうじゃん。



「じゃあ、もう結婚しちゃえば?」