【完】両想い予備軍 ―みんな誰かに片思い―


「バスケは楽しいし、やっぱシュートは下手だから練習したいけど、家で凛くんとの時間が無くなるのは嫌だなー」

「ふっ まぁ身体が部活に慣れたら少しは余裕ができるだろ」

ちょっと先生口調で言うのは、子ども扱いされてるようでムッとするけど、本当だから仕方ない。


早く部活になれるしかない。



「でも毎日、凛くんとこうして居たい」


「あきは、高校生になった方が子どもっぽくなったよな」

「ずっと背伸びしてたんだよ……」

どんどん凛くんが格好良く、大人になるから追い付きたかったんだもん。



「ああ。あきはいつも頑張ってるよ。いつも頑張ってて真面目で努力家で、危なげで、泣き虫で、ちょっとお馬鹿で」


「段々悪口になってるよ」


ほっぺを膨らますが、凛くんは目尻を緩ませるばかり。




「真っ直ぐで可愛くて。好きだよ。あき。負けた」


「負けたって何よー」



「ルール無視して突っ込んで来る辺りが」