【完】両想い予備軍 ―みんな誰かに片思い―


花音は、なんやかんやでサッカー部のマネージャーを頑張っている。

花火大会が近いせいか、もう三人に告白されたらしい。


可愛いし、小動物みたいにちまちまと動き回る花音は確かに可愛い。



一度だけ、花音が憧れの先輩の自転車の後ろに乗って帰るのを目撃した。


花音が幸せそうに、でも何故か切な気に先輩の背中を抱き締めていた。


その夜はLINEもして来なかったし、

次の日は真っ赤な目をして登校して来たけど、

私も柊も何も聞かなかった。



――聞かないで欲しそうに笑うから、気づかないふりをした。


いつか、言える時が来たら、言って欲しいな。