「しょ、しょうがないじゃん。私、ずっとずっと 好きだったんだよ? 応援してくれてた花音や柊と好きな人の話で盛り 上がりたくなるし、 でも、迷惑かけたくないから、マネージャーは やっぱ断ろうと思ってるんだ」
車の中という密室で、ずっと言えなかったことを 順番関係なくだらだらと言っていく。
次、なんていつあるか分からないならば、言える 時に後悔しないように言いたいんだ。
「凛君だって、ほ、本当に私を選んで後悔してな いの? 先生に赴任してから、私、ホントに凛君 と距離が出来た気がするんだけど!」
一方的に話していたら、とうとう信号待ちで盛大 にため息を吐かれたしまった。
ハンドルに腕を乗せて、へなへなと凛君は倒れこ む。
「憧れとか、ずっと一緒にいたからとか、お前が 思い出の中の俺と現実の俺とのギャップに目を覚 ますかと思ったんだよ」
「……? つまり避けてたんだ」
「途中から避けるのは諦めたよ。あきの家は俺の 第二の家でもあるし」



