「ご、めんなさい。外したっか、ら、わ、わ別れ るかっもっ」
しゃっくりが邪魔して、上手く喋れない私
を、奏 先輩は苦笑いで見ている。
すぐにバスケ部員が全員揃ってしまったから、二 人の勝負もそのままで、二人は私を残して部活の 方に行ってしまった。
外した私は、ショックから凛くんの顔なんて見れ なかったし。
「――別れっっくなっいっ」
「それ、ちゃんと本人に言いな?」
よしよしと頭を撫でてくれた後、急に腕を引っ張 られた。
「――帰るぞ。あき」
ふ、
「泣くな泣くな。車の中まで我慢しろ。新道は悪 いが、佐々木先生の車に」
泣きそうな私に溜め息を吐きながらも、ハンカチ を押し付けてくれた。
優しくて、また泣きそう。
「はーい。さーて、外したあきへの罰ゲームでも 考えようっと。 キスにしよっかちゅーにしよっか、どーしよーか な」
き、キスとちゅーって一緒じゃんかー!!
そう思いつつも泣きすぎて、悪態もつけなかっ た。



