【完】両想い予備軍 ―みんな誰かに片思い―

「私も、二人より思いは強いんだからね!」

「は?」 「……」

口を開けて言葉を失う奏先輩と、頭が痛そうに眉 をひそめる凛君にお構いなしにボールを握りしめ た。

外した方が、手を引く。

その二人の意味も行動も嬉しかったけど。

私も、諦めたくないから。

私の本気を分かって欲しいから。

「いっぱい、いっぱい、凛くんに迷惑かけたし怒 らせたし、先輩にも助けて貰ってばっかでスゴく 駄目なやつだったけど、二人に私の本気を見て欲 しい。

私、何度でも何度でも、ゴール決めるから信じて 欲しい」

私の本気を見て欲しくて。

私はゆっくりとボールを投げた。