【完】神様のうそ、食べた。


本当なら、保護者と保育士の関係ならば言えないような事だけど、プライベートでも接する人だからストレートに言ってみた。


真君がいつも笑顔で良い子なのは、なかなか会えない部長に良い子にして待ってたら会えると信じているかもしれないし、ホテルが忙しい祖父たちに迷惑をかけたくないからかもしれない。


――もしかしたら、本当のお父さんじゃないと気づいているのかもしれない。

真君が可愛くて良い子で、保育園でも人気があるのはそれが証拠だろうな。

「そうだな。そろそろ本当に引き取るつもりだよ」

部長が口先だけではないのは分かるけれど、今日だって真君を置いて来ているわけだし。

――私だってあんな可愛い子いつか産みたい……。

そう思った瞬間視界がクリアになって、周りの子ども達の笑い声が聞こえてきた。

――ママ、あの人形買って買って!

――いるかしゃん、かわいかったねー

――ねむい、だっこー

兄弟で走りまわったり、親に抱っこされてたり。
――幸せそうで、羨ましい。

「あの、帰ります!」

「は?」

「失礼します!」


「おいっ みなみ!」