「退屈ならお前、ちょっと買い物付き合えよ」
「え!?」
腕を引っ張られ、強引に立たされた。
「おい、土産んとこ居るから!」
侑哉たちにそう叫ぶと二人も濡れたまま笑って手を振る。
「すぐに向かいまーす♪」
そう言いつつ、また水しぶきを浴びに前の方に詰めて行った。
「この茶碗とフォーク、真に買うならどっちかな」
部長は、イルカとペンギンのイラストの御茶碗を見比べながら、首を傾げていた。
「先生はどっちが好きと思いますかね?」
こんな時だけ調子よく先生と言われても、嬉しくなんてなかった。
隣にあるイルカのぬいぐるみを手に持ちながら一体私は何で此処にいるのか、本当にわからなくなってきた。
「あいつ優等生だからなんでも喜ぶんだよな。でも出来れば本当に喜んで欲しいじゃん」
そう目を輝かせて笑う部長は、なんだか本当のお父さんみたいに目を輝かせている。真くんをちゃんと可愛がっているのは本当みたいだけど。
「優等生にさせているのは、今の環境のせいだって自覚はありますか?」



